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日本の学問水準は永遠に亀なのか

 朝からたまっているメール処理。
 ABAのミーティングの予約が遅かった。5日までに登録していれば事前にコースパッケージを見られたようだ。DCのホテルの予約などなかなか面倒。
 昨日の反トラストの授業で教授が風邪を引いていたのでどうもそれをうつされたらしく、体調がよくないので昼寝を取る。

 夜に日本人の大学院生と韓国料理を食べに。ご飯は残念であったが、いろいろと面白い話が聞けた。

 日本はどうやったって学問的にはアメリカに勝てない、という原因について話になり、そこで挙がった理由のうち
(1)アメリカの学者は層が厚いこと
(2)アメリカはPhDを取ることを資金的に援助する仕組みが整っており、だから世界中から優秀な人材が集まること
が説得的な理由としてあるように思われる。

(1)の例としては、ES細胞に代わるiPS細胞を開発した京都大学の山中教授の話がある。山中教授は、(厳密さを犠牲にすれば)皮膚の組織から皮膚に進化する前の万能細胞(iPS細胞)を作り出す手法を発見したのであり、いわば進化の逆プロセスを実現してしまったに等しい。これはES細胞の持つ倫理的問題も回避できるため、きわめて有用な発見であり、日本でも力を入れているが、既に米国ではハーバード、MIT、UCLAがこの研究に参入しており、現時点ではほぼ追い越されている状況にあるという。

他方、(2)は制度的な(日本でいえば文科省が関わる)違いであり、PhDプログラムでは3年目以降は学校側からお金が出るのが通常である(TAをやるのもその一環ではあるが)。

では日本はどのようにすればいいのか。特に、iPS細胞の研究で象徴的なように、遅れを取らないようにするにはどうすればよいのか。

(イ)研究者の数を増やす
絶対数が足りなければ層が薄いから競争がない。

(ロ)研究者の研究の質を上げる:(イ)達成が前提条件
社会に役に立つ研究成果を挙げる(実務家が日ごろ困っており、しかもじっくりと検討する時間がないような問題を解決する)⇒助成資金確保のため
中国・韓国から見て取り入れたいと思うような研究成果を挙げる⇒留学生をより多く集めるため

(ハ)アジアからの留学生を増やす:日本語ができる外国人留学生の質を上げることにより、日本への留学生の数を継続的に増やす。中国の教職市場ではアメリカに留学してPhDを取る学生と、日本に留学してPhDを取る学生による代理戦争が行われるため、(ロ)が世界水準であることは必要条件。

米国でかなわないのならばアジア市場で先行者優位を握ることにより影響力を高め、それによって間接的に欧米と対等に戦うという戦略だが後ろ向きかもしれない。
しかしながら、日本の大学院教育の現状を見る限り、中国韓国から早晩見放される可能性も少なくない。
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